ダンダラテントウ
Menochilus sexmaculatus
ヒメカメノコテントウ
Propylea japonica

ダンダラテントウ ヒメカメノコテントウ
 ダンダラテントウとヒメカメノコテントウはだいたい同じような場所にいます。 どちらのテントウムシも幼虫、成虫ともにアブラムシを食べています。
 春四月、カラスノエンドウやホトケノザなどにアブラムシが発生し始めるとこのテントウムシも現れます。
 体長は約4〜6mmで小型の部類になります。羽の模様はどちらも数種類あります。
 ダンダラテントウの卵は黄色です。1回に20個ぐらい産卵します。 ヒメカメノコテントウの卵は淡い黄色です。1回に10個ぐらい産卵します。
 産卵後7日ぐらいで卵が黒くなってきます。
 孵化が始まりました。1oぐらいの大きさですが手足を盛んに動かして殻から出てきました。
ダンダラテントウ ヒメカメノコテントウ
 ダンダラテントウもヒメカメノコテントウも同じような模様をしています。 しかしよく見るとダンダラテントウの模様の先は棘が生えています(上中央図) ヒメカメノコテントウには棘がありません(上右図)

ダンダラテントウ

ヒメカメノコテントウ
 ダンダラテントウとヒメカメノコテントウの蛹の模様はとてもよく似ていますのでしっかり見ないと区別ができませんね。
 左図では一枚の葉に7個の蛹が付いていました
 蛹になってから7日〜10日で羽化します。羽化直後は淡い黄色です。 3時間後ぐらいから茶色になり模様もうっすらと出てきました。1日たってはっきりした模様が出来ました。
 ダンダラテントウは肩の部分に赤い線がはいっています。
 2紋型や4紋型がよく見つかりますが、無紋型や複雑な模様のものもたまに見つかります。
 この模様はヒメカメノコテントウの最も多い模様です。 他に羽が茶色で無紋型や肩部に一つの点があるもの、また羽が黒色で肩部に茶色の点があるものなどが見つかりました。
 ダンダラテントウは冬でも暖かい日には見つかります。シャリンバイやユキヤナギで見つかりました。 ヒメカメノコテントウは冬には見たことが有りません。

番外編
東京のダンダラテントウ
 前蛹状態の幼虫です。大阪の幼虫と同じに見えます。
 前蛹状態になってから一日後に蛹になりました。
 これも大阪のダンダラテントウの蛹と同じにみえます。
 蛹になってから4日目に羽化しました。これも大阪のダンダラテントウと同じにみえます。

 ところがこれを腹部からみますと・・・・・・
 今までテントウムシの腹部からの観察は気にしていなかったのですが、 ご指摘を頂き詳しく観察してみますと、腹部は殆どオレンジ色です。
 普段は葉の上にいますから気がつきませんでした。透明の瓶にいれてみるとよく分かりました。
 これは大阪のダンダラテントウの腹部です。中央部が黒色で、周辺部のみオレンジ色になっています。
 大阪のものは5匹観察しましたが5匹ともこのようになっていました。
 東京のものは2匹しかサンプルがありませんでしたが2匹ともオレンジ色でした。
 ダンダラテントウは北九州以北では上のような模様のものが主力となっていますが、 北九州以南では羽の模様の赤色部分の多いものが主力のようです。

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