ヨツボシテントウ
Phymatosternus lewisii
ヨツボシテントウは体長約4ミリの小さいテントウムシです。
小さいテントウムシでも羽の模様は四つの黒点がはっきりと識別できる大きさです。
上右の画像で、一番大きいのはシロジュウシホシテントウで体長約6mm、その下左がヨツボシテントウ体長約4mm、右の更に小さいのがヒメテントウの一種で2oです。
この小さいヒメテントウでも四つの黒点が判別できます。

ヨツボシテントウはクヌギの木でよく見つかります。クヌギにつくアブラムシを食べているようです。
1999.5.31八尾市神宮寺山で、虫の観察をしていてヨツボシテントウを見つけました。
クヌギの切り株から出る(ひこばえ)にアブラムシが多数ついておりこの中にヨツボシテントウの幼虫もいました。
ヨツボシテントウの幼虫は他のテントウムシの幼虫とは形が違っていて、最初は分かりませんでした。
『「テントウムシの自然史」佐々治寛之著東京大学出版会』の中にヨツボシテントウの幼虫のイラスト図があり、これだ!!と思いました。
画像の左上の黒っぽいのが脱皮中の幼虫です。右下の黄色いのはアブラムシで、その中の茶色のものはヨツボシテントウの1令幼虫です。
採集して飼育していた幼虫が6月10日に蛹になりました。
幼虫は6mmくらいになっていましたが、蛹は4mmくらいでした。
画像は飼育していたものですが、山に残した他の幼虫の蛹は見つけることが出来ませんでした。
小さい上、葉裏で蛹化しているので見つけられなかったようです。
一週間後、羽化しました。
ナナホシテントウやナミテントウとは少し違う黄色で、黄土色と言う色でしょうか。
蛹の色も黄色っぽかったので興奮はしませんでした。
キイロテントウも蛹と同じ色で羽化してきます。
羽化後の色の変化は遅く、上中の画像は四日後でまだ赤くなっていません。右上の画像は七日後です。
小さいテントウムシですが羽の色が完成するまで日数がかかりました。
大阪府柏原市の生駒山麓でも、クヌギのひこばえに見つかりました。ここでも幼虫は継続観察できましたが蛹は見つけられませんでした。
大阪市住之江区・野鳥園前の遊歩道でクヌギに成虫を見つけました。

 トップページへ戻る